ある調査によると国民の5人に1人が、

夜、なかなか寝付けない、
夜中に目を覚ましてしまうときがある、
翌朝まで疲れを持ち越してしまう、

など、睡眠に何らかの問題を抱えている
といわれています。

快適で深い眠りを妨げている原因は様々ですが、

「寝る前に香りを嗅いで幸せな気持ちになる」

ことが睡眠の質に影響を与えることは間違いなさそうです。

過日、「安眠とアロマセラピー」のテーマで
講座を行いました。

生徒さんに快適な眠りを妨げているものの
心当たりをお聞きしたところ、

「ミスしたり、人間関係でイヤな思いをしたりすると

あれこれ考えてしまって寝付けなくなってしまう」　

といったようなメンタル的なことが原因だと思う、
という意見がいくつか聞かれました。

出来なかったことや、嫌なこと
にフォーカス(こころの焦点を当てる)ことは
良くない、とわかっていても
つい考えてしまう・・・

なんてこと、ありますよね。

今回はお勧めの精油と共に、

「ミスしたり、人間関係でイヤな思いをしたりすると

あれこれ考えてしまって寝付けなくなってしまう」

そんな人におすすめの
「スリーグッドシングス」という寝る前におすすめの新習慣を
お伝えします。

「3つの良かったこと日記」とも言い換えることができますね。

まずは寝る前におすすめの香りの中から

不安・リラックス(鎮静)に作用してくれる香り成分に

ポイントを絞って香りをご紹介します。

抗不安
ゲラニオール・リナロールを多く含む精油は抗不安作用が期待できます。
ゼラニウムやシトロネラ、ネロリやパルマローザ、プチグレンなどに
多く含まれています。

リラックス
鎮静とも言い換えることができますが、心を落ち着けてゆったりとさせてくれる作用のことです。
酢酸リナリルなどを多く含む精油はリラックス作用が期待できます。
ラベンダー・クラリセージ・マジョラム・ベルガモット

精油と共に楽しむ「スリーグッドシングス」実践法
1.上記を参考にお好きな精油とティシュを1枚用意します。
2.ティッシュを折りたたんで精油を1～2滴滴下して横になります。
3.胸元にティッシュを置き、香りを楽しみながら深呼吸します。
4.今日の良かったことを3つ思い浮かべながら寝る前の時間をリラックスして過ごします。

「良かったこと」は日常の些細なことで大丈夫!

今日は風が心地よかった!
午後眠くならずに仕事に取り組めた
コンビニで買ったプリンが思いのほか美味しかった

などの、日常のちょっとした「良かったこと」でいいのです。

え～、そんなの本当に効果あるの？
と思うかもしれませんが、
これにはちゃんとした科学的根拠もあります。

このスリーグッドシングスは
アメリカ・ペンシルバニア大学教授の
マーティン・セリグマン博士（アメリカ心理学会の会長）
が提唱した鬱の改善法で、実際に大きな効果が見られた方法です。

出来なかったこと、悪かったことではなく
出来たこと、良かったこと
を一日の終わりに考える、ということが

睡眠の質にも大きく影響を与えそうです。

わたしは愛用のシステム手帳のデイリーページに
「今日の感謝&良かったこと」欄を設けて
記入するようにしています。

良かったらぜひお試しください。